基金项目:北方民族大学一般科研研究项目《日语こ、そ系指示词的文章照应功能的语用研究》阶段性成果,项目编号2019XYSWY08。
摘 要:芥川龙之介短篇小说《毛利老师》一文中使用了大量的指示词,其中连体指示词“その+名词”结构使用频率远高于其他指示词,其间接回指用法的使用频率高于其直接回指。原因是由其本身的限定语境、传递新信息、辅助间接回指成立等语用功能决定的。
关键词:“その+名词”结构;限定语境;传递新信息;辅助间接回指成立;语用功能
作者简介:秦春香(1981.10-),女,汉,河北保定人,硕士,北方民族大学讲师,研究方向:日语语用学。
[中图分类号]:H36 [文献标识码]:A
[文章编号]:1002-2139(2021)-06--02
引言:
芥川龙之介小说以语言冷峻简洁有力著称,在其短篇小说《毛利老师》中大量使用了こ、そ系指示词,“その名词”结构的指示词使用频率远高于其他指示词,其间接回指用法高于其直接回指用法。本文主要探讨间接回指“その+名词”结构高频使用原因。
1.限定语境、传递新信息、语言简洁凝练
回指分为直接回指和间接回指,间接回指具有传递旧信息与新信息的双重功能[1]。日语间接回指中的回指项多使用“その+名词”和光杆名词[2],“その+名词”结构中“その”起到限定语境[3]传递旧信息,而“名词”部分起到向读者传递新信息的功能。
例(1)扉を開いてはいって来た毛利先生は、何より先①その背の低いのがよく縁日の見世物に出る蜘蛛男と云うものを聯想させた。が、②その感じから暗澹たる色彩を奪ったのは、……光滑々たる先生の禿げ頭で、これまた後頭部のあたりに、……最後に先生の風采を凡人以上に超越させたものは、③その怪しげなモオニング·コオトで、……文字通り蒼然たる古色を帯びたものであった。しかも先生のうすよごれた折襟には、極めて派手な紫の襟飾が、まるで翼をひろげた蛾のように、……。
①“その背の低いの”中的“その”将语境限定在“扉を開いてはいって来た毛利先生”,而不是其他人。“背の低いの”向读者传递出“毛利老师个矮”的信息,引出后文“蜘蛛男”的联想。②“その感じ”是对先行项“扉を開いてはいって来た毛利先生は、何より先その背の低いのがよく縁日の見世物に出る蜘蛛男と云うものを聯想させた”的抽象与概况,先行项在前文中已经出现过一次,读者与作者共享语篇知识,此处不再重复出现先行项,从语用角度来说,使用“その感じ”使语言变得便捷、简洁、凝练[4],“その感じ”除具有简洁凝练语言的功能外,还具有衔接语篇引出后续 “先生の禿げ頭”这一 新信息,读者跟随作者的行文由“个子矮小”迅速移向“老师的光头”,行文连贯自然流畅,毫无突兀之感。③“その怪しげなモオニング·コオト”中的“その”指的不是别人正是 “毛利老师”就职当天身上所穿的那件“晨礼服”,“怪しげ”表明叙述者当时的主观评价认为晨礼服“怪异”,与前文的“风采”一词呼应颇具讽刺效果。
例(2)勿論猿でさえこのくらいだから、少し面倒な語になると、何度もその周囲を低徊した揚句でなければ、容易に然るべき訳語にはぶつからない。しかも毛利先生はその度にひどく狼狽して、……慌しく自分たちの方へ眼を飛ばせる。
回指项“その度”不仅仅是对先行项” 勿論猿でさえこのくらいだから、少し面倒な語になると、何度もその周囲を低徊した揚句でなければ、容易に然るべき訳語にはぶつからない的簡洁凝练概括,同时向读者传递了“不止一次这样,每次都如此”的新信息。用“その度”这个词不仅衔接前文旧信息,也表明“毛利老师”英语翻译能力的不足,为后文毛利老师不受学生欢迎离开学校做了铺垫。
例(3)と云うのは、あれほど発音の妙を極めた先生も、いざ翻訳をするとなると、ほとんど日本人とは思われないくらい、日本語の数を知っていない。あるいは知っていても、その場に臨んでは急には思い出せないのであろう。
“その場”是对“翻訳をするとなると、ほとんど日本人とは思われないくらい、日本語の数を知っていない”的抽象与概况,以非常简洁凝练的笔触刻画了一个“英语发音虽然美妙但是一遇到翻译场合却把握不好(母语)日语”的老师形象。
例(4)たとえばたった一行を訳するにしても、「そこでロビンソン·クルウソオは、とうとう飼う事にしました。何を飼う事にしたかと云えば、それ、あの妙な獣で――動物園に沢山いる――何と云いましたかね、――ええとよく芝居をやる――ね、諸君も知っているでしょう。それ、顔の赤い――何、猿? そうそう、その猿です。その猿を飼う事にしました。」勿論猿でさえこのくらいだから、少し面倒な語になると、何度もその周囲を低徊した揚句でなければ、容易に然るべき訳語にはぶつからない。
回指项“その周囲”中的“その”指“面倒な語,“周囲 ”是对「そこでロビンソン·クルウソオは、……その猿を飼う事にしました。」的抽象与概况,“その周囲”不仅指“面倒な語の周囲”,更将毛利老师遇到难一点的词寻找译词时一时找不到而是像找“猴子”译词时那样将那个词的外围意思说个遍后才能找到合适译词的窘况表现得淋漓尽致。
例(5)こう云う自分たちの笑い声がどれほど善良な毛利先生につらかったか、――現に自分ですら今日その刻薄な響を想起すると、……。
此处的 “その刻薄な響”不仅是“自分たちの笑い声”的换一种说法,更是表明了叙述者认为当时学生们的“笑声”是大声的放肆的刻薄的,同时也表明叙述者自责内疚的心情。
例(6)だから先生は夜毎に英語を教えると云うその興味に促されて、……。
从回指项“その興味”可以看出“英語を教える”不仅仅是毛利老师谋生的手段也是毛利老师的兴趣所在,为后文叙述者认为毛利老师是为了生活为了谋生教授英语而怀疑嘲笑老师的做法感到内疚做了铺垫,同时将怀疑嘲笑毛利老师的那群学生的丑陋形象隐藏其中。
例(7)こう云う自分も皆と一しょに、喝采をしたのは勿論である。が、喝采している内に、自分は鉄棒の上の丹波先生を、半ば本能的に憎み出した。と云ってもそれだけまた、毛利先生に同情を注いだと云う訳でもない。その証拠にはその時自分が、丹波先生へ浴びせた拍手は、同時に毛利先生へ、自分たちの悪意を示そうと云う、間接目的を含んでいたからである。
“その証拠”中的“その”告诉读者“証拠”不是别的事件的证据而是“こう云う自分も皆と一しょに、……毛利先生に同情を注いだと云う訳でもない。”的证据,起到限定语境的作用,而“証拠”一词又引出“鼓掌不是同情毛利老师而是向毛利老师间接表达恶意的”新信息。
例(8)すると果してその卓の上には、読本らしいものが一冊開いてある。毛利先生はその頁を、頻に指でつき立てながら、いつまでも説明に厭きる容子がない。
回指项“その頁”不仅仅指书籍构成部分的页码,而是指餐桌上打开的“読本らしいもの”中的那一页,将读者由表示整体的“読本らしいもの”引向表示部分的“その頁”,向读者传递出毛利老师边用手指频繁点着那一页边永远不厌其烦讲授英语的教育者形象。
2.辅助间接回指成立
“その”具有辅助间接回指成立的功能,即当一个名词表示抽象意义或抽象特征时,不能单独用作回指语,需要“その”的辅助才能构成间接回指[5]。
例(9)ようよう西奉行所にたどりついて見れば、門がまだ締まっていた。
例(10)彼らはよと営所らしい建物の前へ来た。日本の兵卒らしい人間が、槍のようなものを持って、その門を守っていた。(转马兰英)
例句(9)中的“門”表示「西奉行所」这一实体建筑的大门,例句(10)中的“門”表示进入“営所らしい建物”这一建筑物的入口,不是指“大门”这一具体的事物,属于抽象意义,因此前面需要加「その」辅助其间接回指的成立。
例(11)と同時に自分たちは、すでに「諸君」と口を切った以上、その後は……、息をひそめて待ちかまえていたのである。
例(12)この景色を見た自分たちは、さすがに皆一種の羞恥を感じて、しばらくの間はひっそりと、賑な笑い声を絶ってしまった。が、その中で丹波先生だけは、……狼狽とを重ねたからでもあったろう。
例(13)チョッキ一つの肥った体を、やにわに鉄棒へ抛りつけた。……楽々とその上に上っていた。
例(14)それがかれこれ二三十分も続いたであろう。その中に毛利先生は、……人生と云う問題を弁じ出した。
例11、12、14中的“後、中”不再表达具体的某事物的“后部、内部”,而是表示抽象意义的时间,例13中的“上”不仅表示具体事物的位置关系,还具有支撑与被支撑的关系属于“上”的抽象意义6,因此例11、12、13、14需要“その”辅助才能构成间接回指关系。
3.小结
日语间接回指的回指项“その+名词”结构在小说中之所以频繁使用与其语用功能密切相关,首先“その+名词”结构具有使语言表达便捷、简洁与凝练的功能,其次,“その”部分限定语境的功能,引导读者应在所限定的语境中理解回指项中的名词,而“名词”部分则向读者传递某种新信息的语用功能,而这些语用功能和小说的文学主题也是密切关联的,即这些语用功能不仅从侧面刻画了那些怀疑嘲笑毛利老师的丑陋的学生像,凸显出毛利老师高尚的教育者形象,同时也表达了作者作为学生曾经嘲笑怀疑毛利老师的自责内疚的心情。
参考文献:
[1]王军,《直接回指与间接回指》[J].天津外国语学院学报,2007年第5期.
[2]马兰英,《日语间接回指中「その」的使用条件》[J].日语学习与研究,2010年第6期.
[3]孙颖、李贵鑫《概述回指的语篇功能研究——以“その+抽象名词”为中心》[J].外语学刊,2015年第6期.
[4]刘宇楠,关碧莹 《从认知语用视角考察间接回指的日汉互译现状》[J].长春工程学院学报 ( 社会科学版), 2016 年第 3 期.
[5]馬兰英《日语间接回指中「その」的使用条件》[J].日语学习与研究,2010年第6期.
[6]马兰英《日语间接回指中「その」的使用条件》[J].日语学习与研究,2010年第6期.