『東南文化』2020年第2号主な論文の要旨

1.安徽六安経済開発区漢墓碧桂園M30発掘簡報（安徽省文物考古研究所 吉林大学考古学院）

要旨：2017年安徽省文物考古研究所などの機関は六安市経済開発区碧桂園内の漢代墓群に緊急調査を実施した。中にM39は保存状態は良く、棺と椁が部分的に残っている。副葬品は134点にも数える。内訳には倣銅礼器土器·青銅器·玉製品などがある。墓の形と副葬品の特徴からM30は前漢中期前段にあたると考える。

キーワード：安徽六安 前漢中期 同穴合葬墓

2.江蘇揚州邗江区経九路元代墓M17発掘簡報（揚州市文物考古研究所）

要旨：2018年揚州市文物考古研究所は邗江区経九路元代墓M17の緊急調査を実施した。当墓は双室で煉瓦壁·石蓋で、盗掘されたが副葬品は主な磁器だ。これらの磁器は元代磁器生産の高い水準を反映しており、揚州と周辺地域との経済文化交流そして揚州地区における元代葬送儀礼を研究する資料になる。

キーワード：揚州 元代 墓葬 磚室石蓋墓 青白磁

3.南京市栖霞山舎利塔建造年代と形の論考（徐永利）

要旨：南京市栖霞山舎利塔を建造する官人の昇進と責務の分析によって、該塔の建造年代幅は縮小できる。また塔の建造年代から、南唐舎利塔形式の教派成分を整理して、それを南唐皇室と塔の建造者また栖霞山の教派信仰変化との比較をして石塔形式の源は華厳宗と禅宗などの教派に探り、隋代舎利塔は南唐舎利塔への影響を分析した。栖霞山舎利塔の部材形式の源は表に表す。

キーワード：栖霞山 舎利塔 建造年代 形式 教派 密檐塔

4.博物館化の開拓：原因·進展·結果（厳建強 毛若寒）

要旨：人類はある品物に特殊な感情を持つのはその価値と意味を見つかり、即ち“博物館化”だ。博物館性の確立と博物館化の行為により、品物を現実の世界から分離させて“モノ”を“博物館モノ”に転換させることは人類の収蔵だ。人類認知の進展と収蔵活動の活発によって、人類は多くのシナモンからより多くの“博物館性”を見つかり、博物館モノの数と種類は多くなって行く過程は“博物館化”の開拓だ。持続する開拓は各種類の博物館の誕生に導く。意味の依存体としてのモノの価値は多くの注目を浴び、機構収蔵は主流になっていることは、博物館モノは優れた教育資源と視され、伝播の必要性も高くなる。よって、博物館の機能およびそれと社会との連携を深刻に変えていることは、博物館組織の構造、展示建設の原則と方法などの変化を生み出した。

キーワード：博物館 博物館化 博物館性 収蔵 博物館伝播

5.学術と普及そして雅俗共賞ー故宮博物院2008－2019年書画展示概要（曽 君）

要旨：故宮博物院2008－2019年古代書画展示は常設展と専門展に分けられた。常設展テーマの確定は展示の目的は収蔵品の優勢を発揮し展示ブランドを作る。専門展は学術性と普及性のバラスを取り、多次元での解釈に力を注ぎ、1点精緻な展示品が1つテーマを体表することもあり得る。部分展示は芸術家の芸術源、個人特徴と業績そして後世への影響問三段式展示構造になっている。要するに、書画展は学術研究を前提として分かりやすい。企画段階で、古代書画材質の特性と文物保護の規制特に文物の休眠期間を十分に了解し保護を前提として利用する。古代書画展を企画する目的は雅俗共賞で、具体的に雅俗分賞でも選択肢の一つ。

キーワード：博物館 古代書画展 臨時展示 展示解釈 学術性 普及性 故宮博物院