日本猫文化の諸相

2018-07-18 17:52徐之玮
智富时代 2018年5期
关键词:女郎民族日本

徐之玮

今に至って、日本人は千年余りに猫を養育してきた。その長い時代に、日本民族の繊細的な観察力と強い幻想力は猫文化の形成と発展に大きな役に立った。日本人猫との共同生活経験から、自分の独特な感想を言葉や伝説などに載せて、かなり豊富多彩な猫文化を創造した。この部分ではの言葉に見られた猫の像と伝説に見られた猫の像などの幅広い分野に分布している猫の像を分析しながら、猫文化の内容を研究しようと思う。この研究を通して、当時の日本民族の猫に対する感情も一応分かるようになるであろう。

一、言葉に見られた猫の像

言語は文化の産物で、また文化による結果である。文化の烙印を押されて、言語は生き生きになって、猫に関することわざというと、日本語の中には、他の民族より、圧倒的に多い。語彙も豊かになった。日本語で猫文化から影響を受けたことわざがたくさんある。これらの表現は猫の種々の特性を踏襲した。日本人は猫の外見の特徴と性格習性という二つの方面から猫のことわざを作った。

はず、外見から見れば、猫の器官の特別性を捉えって作ったことわざがたくさんある。例えば、猫の目は変わりやすい、猫の額が狭い、猫の鼻が冷たいなどの特徴を利用して、同じ性質を事物を生き生きと喩えている。「猫は目が変わりやすい」はネコの目が明暗に敏感に反応して、丸くなったり細くなったり激しく変化することから、事物がくるくると目まぐるしく変化することのたとえとして使われる。「猫の額は狭い」というのは面積の小さい土地のたとえである。眉毛と髪の生え際の間が額ということになるが、確かに猫の頭髪の生え際はどこなのか、はっきりとしない。額があると言えばあるし、ないと言えばない。そんな、あるかないかの土地が「貓の額ほどの土地」ということになる。「猫の鼻と愛宕山は真夏も冷ゆる」、「猫の鼻と女の腰はいつも冷たい」、「猫の鼻と傾城の心は冷たい」など、猫の鼻は土地であれ、心であれ、冷たいものと並べられて、いろいろな慣用句を生み出している。

以上は猫の外形あるいは生理的な特性からできたことわざである。日本人は強くて、繊細的な観察力を使って、これらの生き生きしている猫に関することわざを作って、日本語を豊富のさせた。そのほかに、猫の習性からできたことわざもたくさんある。それらをいっそう細分化してみれば、以下の幾つか分類がある。

まず、鼠との関係から作ったことわざがかなりある。「猫の鼠を窺うよう」、「猫の鼻先に鼠を置くよう」などがある。鼠を捕るというのは猫の一番重要な役目である。その故に、鼠との関係から作ったことわざは相対的に多くある。日本民族が稲作リの民族で、猫は食糧を鼠害から保つことができるから、昔からも多くの日本人に愛された。このような好感は以後の猫文化の生じた温床かもしれないと思う。

また、猫はうわべは柔和であるという習性から作ったことわざがある。例え「猫被り」とは、本性を隠して表面おとなしそうに振る舞うこと。また、知っているのに知らない素振りをすることである。猫被りというのは猫に関することわざの中で、一番よく知っているものである。心にどんなに激しい変化があっても、あまり顔に表現しない。この点においては、日本人はよく猫ね似ていると思う。日本人も上手に自分の考えや心理活動などを隠すことができるだろう。

最後に、猫と女の共通点から作ったことわざがある。「猫に木天蓼、お女郎に小判」ということわざは、遊女もお金が大好きということだが、日頃本性を現さない代表が猫とお女郎で、それも好物を前にしては相好を崩すということらしい。あるいは「猫」=「お女郎」「遊女」という連想が根深くあることから、ここでも仲良く並べられたのかもしてない。日本では、猫と女についての話がある。たとえば、歴史上、明治初期を「鯰猫社会」ともいう。「鯰猫社会」の「猫」は同時の芸妓の比喩である。芸妓は体が猫と同じように柔軟であるし、声が猫と似ているし、猫の皮を使った三弦という楽器もよく弾いている。

ことわざは当時の人々の生活習慣や、言語文化などのふざけている言い方である。日本民族はとても曖昧な民族であるから、日本人は物事に対して、自分の感覚や意見などを表したい場合に、直接な言い方を避けて、婉曲な言語表現が好きである。ことわざは婉曲に喩えの意味が表せるゆえに、人々に愛用されている。以上述べた猫に関することわざはいろいろな複雑な心理状態を表現している。日本民族は日常生活の細かい事情から体験と感情を、身の回りにいる猫を借用して、類比と比喩などの手段を使って、いろいろな面白い猫についてのことわざを創造した。そのため、ことわざを鏡にして、当時の民族文化を味わうこともできるだろう。

二、伝説に見られた猫の像

民話は言葉と同じように、民族の文化の重要な一部分である。ある民族を了解するために、長年の歴史を経て、今までに伝わってきた民話や伝説などを研究する必要があると思う。民話は民衆の思想、観念と感情を積載しているから、それを作った民族の歴史や社会環境や、文化背景などと緊密な繋がりがある。民話は民族心理を伝達することができるので、それを作った民族の民族心理の特徴のシンボルになる。しかも一種の心理の沈積物と心理の気質として、その民族の潜在意識の中に存在している。したがって、日本におけるさまざまな猫に関する民話の研究は、日本人の猫に対するイメージが明らかに究明できるだけでなく、日本の特色を持っている民話から、日本民族の独特な思想や意識なども味わえる。

日本においては、猫に関する伝説、物語の数がかなり豊富である。その中の猫は大体妖怪という形で出現している。日本民族の知恵によって創った妖怪の中に、猫の特徴を持っている化け物は何種類もいる。日本では、鎌倉時代に入ってから、まもなく、怪猫の記述が現れてきた。これは中国の猫鬼や金花猫の伝承が日本に移入され、日本流に味付けされたものだろう。『明月記』には、一夜にして7、8人を襲ったという大きな猫の記述があり、『古今著聞集』には、飼い猫の唐猫が実は魔物で、秘蔵の守り刀を持って逃げたという話が載っている。『徒然草』に至って、山に棲む猫も飼い猫も年を取る化けて猫又となり、人を食うようになるとされた。

悪い化け物のほかに、日本では、猫についての伝説は「恩返し」のような良い猫もある。長年にわたって大切に育ててくれた飼い主が病気で亡くなると、猫は舌を噛み切って死んだという殉死の伝承もあれば、娘に可愛がられていた猫が、娘を狙った大蛇を食い殺して助けるという忠義の伝承もある。その他、命を賭けして大鼠と戦い、人を守ったという忠義伝承もある。

日本では、恩返しを主題にする民話は少なくない。恩返しの主役は猫のほかに、鶴、犬などがある。犬は誠実でおとなしいから、また主人に忠実である故に、人々に愛される。だから、犬を恩返しの主役として認められるが、しかし、普通恩薄いと看做された猫を恩返しの主役にしては理解しがたい。「犬は人につけ、猫は家につけ」という話のように、猫は心の冷たい動物である。ところが、以上の猫について恩返しの伝説は多分人間が猫と隔たりがないで、親しくしようという希望から生まれたであろう。

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